山本由伸の「何が凄い」のか気になる方に向けて、そのすごさやなぜすごいのかを実績・投球技術・メンタル面からわかりやすく解説します。
オリックス時代からドジャースへと進んだ背景や、身長や筋トレをしない独自のトレーニング法、高速フォーク、お酒を控える生活習慣、高校時代の成長過程まで、メジャーで高い評価を受けた理由と契約内容から見える最強投手の本質を紹介します。!
結論!山本由伸の何が凄いかまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
成績・実績 | ・NPB史上初の3年連続投手四冠 ・沢村賞3回受賞 ・MLB史上最高額(投手)契約でドジャース入り |
球種と技術 | ・最速159km/hのストレート ・150km/h超のフォーク(スプリット) ・カット・カーブ・シンカーなど多彩 |
独自トレーニング | ・筋トレを一切行わず「BCエクササイズ」を継続 ・やり投げやフレーチャなど独自の身体操作法を重視 |
投球フォーム | ・右腕を大きく伸ばす特徴的なフォーム ・周囲の反対を押し切り貫いたメカニクス |
メンタル・姿勢 | ・「野球を楽しむ」姿勢を一貫 ・反対されても信念を貫く芯の強さ |
国際大会の実績 | ・五輪・WBC・ワールドシリーズすべてで優勝経験あり(世界初) |
メジャー評価 | ・全球種がMLB平均以上との評価 ・特にスプリットはメジャーでも武器 |
人柄・コミュ力 | ・謙虚でユーモアのある性格 ・チームにもすぐ溶け込む高い適応力 |
身長と体格 | ・178cmとMLB投手としては小柄ながら圧倒的実力を誇る |
評価されにくい理由 | ・高校時代に甲子園未出場で無名 ・特徴を一言で表せない「説明の難しい凄さ」 |
山本由伸の何が凄いのか?すごさの全体像を解説

- 山本由伸とは?
- 投手としてのすごさが際立つ圧倒的な実績
- なぜすごい?と問われる技術と対応力
- オリックス時代に培われた投球の基礎
- ドジャースで証明されたメジャー評価の高さ
山本由伸選手とは?
山本由伸は、日本を代表するプロ野球選手であり、現在はアメリカ・メジャーリーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャースに所属する右投げの先発投手です。1998年生まれ、宮崎県出身で、都城高校から2016年にオリックス・バファローズにドラフト4位で入団しました。
一見すると地味な経歴にも見えますが、プロ入り後に急成長し、NPBでは投手三冠・沢村賞など数々のタイトルを受賞。2023年には、NPBでの圧倒的な実績を評価され、MLB投手史上最高額の契約でドジャースに加入しました。
身長178cmとプロ投手としては小柄ながら、独自のトレーニングや投球術で打者を圧倒し続けています。まさに、努力と工夫で世界のトップに登りつめた現代野球の象徴的存在です。
投手としてのすごさが際立つ圧倒的な実績
山本由伸が「すごい」と言われる一番の理由は、これまでに積み重ねてきた実績の数々にあります。日本のプロ野球(NPB)では歴史的な記録を打ち立て、メジャーリーグ(MLB)においても、すでにトップクラスの成績を残し始めています。
その理由は、投手として長期的に安定した成績を維持している点にあります。例えば、NPBでは2021年から2023年にかけて3年連続で投手四冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率)を達成。これはプロ野球史上でも例のない快挙です。
また、2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、東京五輪、そしてMLBワールドシリーズの3大会すべてで優勝経験を持つのも山本由伸だけです。これらの国際舞台での成功は、単なる国内での活躍にとどまらず、世界レベルで評価される実力を証明するものです。
いずれにしても、若くしてここまでの成果を出してきた投手は非常に珍しく、今後もさらなる記録更新が期待されています。一方で、MLBではこれからフルシーズンを投げ抜く体力やケガへの対応も課題になる可能性があります。
なぜすごい?と問われる技術と対応力
山本由伸が「なぜすごいのか?」という問いには、明確な技術力と柔軟な対応力が関係しています。特に注目すべきなのは、投球フォームの独自性と、それにより実現される多彩な球種の精度です。
まず、山本のフォームは一般的なピッチャーと異なり、右腕を大きく後ろに伸ばす特徴的な動きが含まれています。この動きにより、ボールに独特な回転がかかり、打者にとってタイミングが非常に取りづらいものになります。
次に、多彩な球種も見逃せません。フォーシーム(直球)に加えて、スプリット(落ちる球)、カットボール(鋭く横に変化)、カーブ、スライダー、シンカーなど、6種類以上の球を投げ分けています。そのすべてが一定以上の精度でコントロールされている点は、多くの投手にない強みです。
山本の投球技術の特長
技術要素 | 特長 |
---|---|
フォーム | 独特な「右腕のしなり」で打者を惑わす |
球種の多彩さ | 6種類以上の球種を持ち、すべてに高精度の制球力 |
フォークの球速 | 最速151km/hで、落差も鋭い |
コマンド力 | ストライクゾーンの隅に球を投げ分けられる |
ただし、あまりに独特なフォームであるため、当初は球団内で反対の声も多く、肘や肩への負担を懸念されていました。それでも山本は改良を重ね、フォームの安定性と球威の両立を実現しています。
オリックス時代に培われた投球の基礎
山本由伸の現在の成功は、オリックス時代に築かれた土台に大きく支えられています。特に、高卒でプロ入りしたにもかかわらず、早い段階から1軍で結果を出していた点が彼の特長です。
プロ入り当初からウエイトトレーニングを行わず、代わりに「BCエクササイズ」と呼ばれる独自の体づくりを実践していました。これは身体のバランス感覚や連動性を重視する方法で、部分的な筋力よりも全身の協調性に重きを置いています。このアプローチにより、ケガをしにくく、しなやかで再現性の高いフォームが身についたとされています。
また、投球フォームの大幅な改良に取り組んだのもこの時期です。2年目のキャンプでは、球団の指導陣と意見が対立する場面もありましたが、結果的に彼自身の選択が正しかったことが実績で証明されました。
オリックス時代の成長ポイント
- 投球フォームを自ら改造し、独自のスタイルを確立
- 毎日のルーティンを徹底し、体調管理に成功
- 同期・先輩選手との切磋琢磨で精神面も成長
一方で、オリックスは全国区での注目度がやや低かったため、当時の山本の実力はマスコミにあまり取り上げられない時期もありました。こうした環境でも努力を続けたことが、現在の強さにつながっています。
ドジャースで証明されたメジャー評価の高さ
山本由伸は、メジャーリーグでも高く評価される投手の1人です。その証拠となるのが、ロサンゼルス・ドジャースとの契約内容です。2023年オフに締結した12年・総額3億2500万ドル(約470億円)という契約は、MLB投手としては史上最高額となりました。
この評価の背景には2つの大きな理由があります。ひとつは、日本での圧倒的な実績です。3年連続で主要な投手タイトルを独占した成績は、他の候補者と一線を画すものでした。そしてもうひとつは、年齢の若さです。25歳という年齢でのMLB挑戦は、今後の成長と長期的な貢献が見込まれるとして、大きな期待を集めています。
ドジャースが評価した主な要素
- 日本での圧倒的な実績(投手四冠・沢村賞)
- フォークを含む多彩な球種
- 若くして国際大会の経験が豊富(五輪・WBC・プレミア12)
- 故障が少なく、フォームが安定している
ただし、高額契約ゆえに注目やプレッシャーも大きく、1年目から結果を求められる点はリスクにもなります。しかし、山本はその環境下でも防御率0点台を記録するなど、実力をしっかりと発揮しています。
何が凄い?山本由伸を支えるすごい投球術と人間力

- 何が強い?多彩な球種と制球力の強み
- フォークは151キロ!決め球としての威力
- 筋トレをせずに成果を出すトレーニング法
- お酒を控えるなどのプロ意識の高さ
- 身長178cmでも最強とされる理由とは
- 高校時代から光った非エリートの成長力
- メンタルの強さが支えるブレない信念
- 年齢・実績・契約が示す期待値の高さ
- 山本由伸の何が凄いのか?すごさをまとめ
何が強い?多彩な球種と制球力の強み
山本由伸の「強さ」は、ただ球が速いという単純なものではありません。真の強みは、多彩な球種を高い精度で投げ分ける力にあります。
現在、彼が投げ分けている球種は6種類以上にのぼります。フォーシーム(直球)を中心に、スプリット(フォーク)、カーブ、カットボール、スライダー、シンカーなどがあり、すべてにおいて一定以上の制球力を備えています。
また、どの球種もストライクゾーンの隅にきっちりと投げ分ける「コマンド力」があります。この能力があることで、打者は次にどこにどんな球が来るか予測しづらく、結果的に凡打や三振が増えます。
山本の投球が強い理由
要素 | 内容 |
---|---|
球種の多様性 | 6種類以上の球種で打者を翻弄 |
高速フォーク | 決め球として威力抜群(詳細は次の見出し) |
制球力(コマンド) | 四隅に投げ分ける能力で打者を抑える |
このように考えると、山本は「速い球を持つ投手」ではなく、「多彩で正確な球を操る技術型投手」と言えます。ただし、球数が多いため配球のバランスを保つ難しさはあります。
フォークは151キロ!決め球としての威力
山本由伸の代名詞とも言える球種が「フォーク(スプリット)」です。この球は、打者の手元で急激に落ちる特性があり、特に空振りを奪う場面で効果を発揮します。
結論から言えば、このフォークの球速が151km/hに達していることが最大の驚きです。通常、フォークは速度を落として変化をつけるのが一般的ですが、山本のフォークはストレートとほとんど変わらない速度で打者に届きます。しかも、その速さで突然落ちるため、バットが空を切る場面が続出します。
フォークの特徴
- 高速で落差がある:151km/hで打者の手元で急に落ちる
- 見分けがつかない:フォームや球の出方がストレートと酷似
- 決め球として機能:ピンチの場面で三振を奪える
ただし、高速のフォークは指先や肩にかかる負担も大きいため、長期間使い続けるには継続的なメンテナンスが必要です。山本はこの点でも独自のトレーニングで対応しており、ケガを最小限に抑えてきました。
フォークの完成度の高さこそが、山本の勝負強さの象徴といえるでしょう。
筋トレをせずに成果を出すトレーニング法
山本由伸が注目される理由のひとつに、筋トレをしないにもかかわらず圧倒的な成績を残している点があります。これは、プロ野球選手としては非常に珍しいケースです。
その理由は、山本が実践している「BCエクササイズ」という独自のトレーニング法にあります。このメソッドは筋力を大きくするのではなく、身体の協調性やバランス感覚を鍛えることに重点を置いています。腕だけで投げるのではなく、全身を効率よく使うことで、ケガを防ぎながら高いパフォーマンスを実現しているのです。
山本が行っている主なトレーニングの特徴
- やり投げやブリッジなど全身を使う運動
- 300種類以上の動作パターンを持つBCエクササイズ
- 「フレーチャ」と呼ばれる器具も使用
こうしたトレーニングは一般的な筋トレとは異なり、即効性があるわけではありません。また、筋力を極端に高めるわけでもないため、一般の目には「地味」に映るかもしれません。
ただし、体の使い方を根本から見直し、再現性の高いフォームを保つことができる点では、非常に理にかなった方法です。実際、このトレーニングが山本の安定感と故障の少なさにつながっています。
お酒を控えるなどのプロ意識の高さ
プロの世界で長く結果を出すには、生活習慣を整えることが欠かせません。山本由伸はこの点でも非常に高い意識を持っており、若い頃からお酒や揚げ物を控えるストイックな生活を徹底しています。
このような自己管理ができる選手は意外と少なく、成績を残し続ける選手ほど、こうした細かな習慣を大切にしている傾向があります。山本もその一人であり、ピッチング以外の部分でも野球に向き合う姿勢が強く表れています。
山本の生活面でのこだわり
- お酒や脂っこい食事を避けて体調を維持
- 毎日のルーティンを崩さずに継続
- 飲みの場よりもトレーニングや休息を優先
このように聞くと「楽しみが少ないのでは」と思われるかもしれません。しかし、山本自身は「野球が楽しい」と感じているため、むしろ生活を整えることがモチベーションになっているようです。
一方で、ストイックな生活を続けるには強い意志が必要です。誰にでも簡単に真似できることではありませんが、その姿勢が結果につながっていることは間違いありません。
身長178cmでも最強とされる理由とは
山本由伸の身長は178cmで、プロ野球選手やメジャーリーガーの中では決して高い方ではありません。特に、MLBでは190cmを超える投手も多く、サイズ的には「小柄」と言えるでしょう。
しかし、山本はそのハンデを一切感じさせない活躍を見せています。その理由は、体格の不足を補う高い技術力と、全身を使った効率的な投球フォームにあります。大きな体でパワーに頼るのではなく、タイミングとフォームの正確さで勝負しているのです。
小柄でも最強と言われる理由
- リリースの位置やタイミングを工夫し、打者の目を惑わす
- フォームに無駄がなく、安定した球質を保てる
- ストレート・変化球ともに質が高い
また、山本は中学・高校時代から飛び抜けた体格ではなかったものの、自分に合った投球スタイルを突き詰めてきました。これが今の完成度の高い投球につながっています。
一方で、身長差による角度の違いなど、理屈では不利な部分も確かに存在します。それでも、山本は結果でそれを覆しているため、「身長の低さ=不利」という常識を覆す存在となっています。
高校時代から光った非エリートの成長力
山本由伸は、いわゆる「甲子園スター」や「ドラフト1位」といったエリートコースを歩んできた選手ではありません。それでも現在は、世界トップレベルの舞台で活躍しています。
このように言うと意外に思われるかもしれませんが、実際に山本は高校時代、甲子園出場経験がなく、2016年のプロ野球ドラフトではオリックスから4位で指名されました。当時は全国的な注目選手ではなかったのです。
高校時代から現在までの成長ステップ
- 宮崎県の都城高校に進学し、投手に転向
- 高校2年生で最速151km/hを記録
- 地道な努力でプロ入り後に頭角を現す
つまり、派手な実績がない中でも、本人の地道な努力と工夫によって力を伸ばしていったことがわかります。これは、どんな環境にいても諦めず努力し続けることで結果を出せるという好例です。
ただし、注目度が低かった分、自分自身の力を信じて努力を続ける強い意志が必要だったはずです。その意味でも、山本は才能だけでなく、継続的な積み重ねによって今の地位をつかんだ選手だと言えます。
メンタルの強さが支えるブレない信念
山本由伸の強さを語る上で、技術や体力だけでなく「メンタル」の強さは欠かせない要素です。特に注目されるのは、自分の考えを貫き通す信念の強さです。
実際、山本はプロ入り後、2年目から独自の投球フォームに取り組み始めました。当時は首脳陣からの強い反対もありましたが、フォームの良し悪しを自分で見極め、最終的にはそのフォームで一流投手へと成長しました。
山本のメンタル面での特長
- 外部の意見に流されず、自分の考えを貫く
- 誹謗や批判も冷静に受け止め、必要な点だけを吸収
- 結果が出ない時期にも動じず継続して努力
このような姿勢は、若いうちから身につくものではありません。自分を信じる力と、必要なアドバイスを見極める判断力を併せ持っているからこそ、ここまでの成功を収められたのでしょう。
ただし、こうした信念を持つには強い精神力が求められます。誰もが真似できるわけではありませんが、自分のスタイルを確立したい人にとっては大いに学ぶべき点です。
年齢・実績・契約が示す期待値の高さ
山本由伸の評価が非常に高い理由のひとつは、「若さと実績の両立」にあります。2024年の時点で25歳という若さでありながら、すでに日本のトップ投手として名を刻み、メジャーでも期待されています。
その証拠として前述のように、ロサンゼルス・ドジャースとの契約は12年・3億2500万ドルという、MLB投手として歴代最高額となりました。この契約は、今後10年以上にわたって活躍が見込まれていることを意味しています。
山本に対する期待値を高める3つの要素
要素 | 内容 |
---|---|
年齢 | 25歳でMLB挑戦、まだ成長の余地がある |
実績 | NPBで3年連続の投手四冠&沢村賞、国際大会でも活躍 |
契約内容 | 投手史上最高額の12年契約、ドジャースからの厚い信頼を獲得 |
こうして見ると、山本は「完成された選手」ではなく、「さらに伸びる可能性を秘めた存在」として評価されていることがよくわかります。
ただし、高額契約にはプレッシャーも伴います。期待が大きい分、結果が出なければ批判も強くなる可能性があります。その中でどう自分を保ち、実力を発揮し続けるかが今後の鍵となるでしょう。
山本由伸の何が凄いのか?すごさをまとめ
ここまで紹介してきた通り、山本由伸が凄いとされる理由は多岐にわたります。単に球が速いだけでなく、技術、知識、意識、すべてが高いレベルでバランスしている点が最大の魅力です。
山本由伸の「すごさ」まとめ
- 実績のすごさ:NPBで3年連続投手四冠、五輪やWBCでも活躍
- 技術のすごさ:多彩な球種を正確に投げ分ける高度な投球術
- 身体操作のすごさ:筋トレを行わずに体全体の連動性で勝負
- メンタルのすごさ:強い信念で周囲の反対を押し切り結果を出す
- 契約のすごさ:MLB史上最高額の12年契約を獲得
このように考えると、山本は単なる天才肌ではなく、自らの頭で考え抜き、努力を積み重ねた「自力型エース」です。
その姿勢こそが、今後も多くの人に影響を与えていくことでしょう!
箇条書きでもまとめました。
- プロ野球で前人未到の3年連続投手四冠を達成
- 高速151km/hのフォークなど多彩で精度の高い球種を操る
- 独自の投球フォームで打者のタイミングを外す技術に優れる
- ウエイトトレーニングを行わずBCエクササイズで体の連動性を鍛える
- 国際大会で金メダルを複数回獲得し世界レベルで評価されている
- メジャー投手史上最高額となる12年契約でドジャース入り
- 178cmと小柄ながらフォームと技術で体格差を補っている
- 生活習慣や食事制限などストイックな自己管理を徹底している
- 高校時代は非エリートでありながら努力でトップに上り詰めた
- 自分の信念を貫き、外部の声に惑わされない強いメンタルを持つ