山本由伸選手は、日本プロ野球オリックス・バファローズでの圧倒的な活躍を経て、2024年にメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。
ドジャースとの合約は、投手としては史上最高額の契約金を含む大型契約となり、その年俸推移が大きな注目を集めています。特に初年度の年俸が安いと言われる理由や、契約金ランキングでの位置付け、日本円換算での金額も気になるところです。
本記事では、山本由伸選手の2024年から2025年にかけての年俸推移をはじめ、生涯年俸の見通しやメジャーでの評価についても詳しく解説します。
さらに、佐々木朗希選手やダルビッシュ有選手、大谷翔平選手との比較を通して、山本由伸選手の現在地と今後の可能性もわかりやすく紹介していきます!
結論!山本由伸の年俸推移
年度 | 所属チーム | 年俸(日本円・推定) | 年齢 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2017年 | オリックス・バファローズ | 500万円 | 19歳 | プロ初年度(高卒4位) |
2018年 | オリックス・バファローズ | 800万円 | 20歳 | 中継ぎで32ホールド、防御率2.89 |
2019年 | オリックス・バファローズ | 4000万円 | 21歳 | 先発転向、最優秀防御率獲得 |
2020年 | オリックス・バファローズ | 9000万円 | 22歳 | 最多奪三振 |
2021年 | オリックス・バファローズ | 1億5000万円 | 23歳 | 投手四冠、沢村賞、MVP受賞 |
2022年 | オリックス・バファローズ | 3億7000万円 | 24歳 | 2年連続投手四冠、沢村賞 |
2023年 | オリックス・バファローズ | 6億5000万円 | 25歳 | 3年連続投手四冠、沢村賞 |
2024年 | ロサンゼルス・ドジャース | 約7億5000万円+契約金75億円 | 26歳 | メジャーデビュー、契約初年度 |
2025年 | ロサンゼルス・ドジャース | 約15億円 | 27歳 | 2年目、開幕投手指名 |
※為替レートは1ドル=150円換算。
※2024年は年俸500万ドルに加え、契約金5000万ドルが別途支給。
山本由伸の年俸推移とドジャース契約の全貌

- ドジャースと結んだ合約の内容とは
- 2024年ドジャース初年度の年俸と成績
- 年俸が安いと言われる初年度の理由
- 最高額契約!契約金 ランキングでの位置付け
ドジャースと結んだ合約の内容とは
山本由伸選手がロサンゼルス・ドジャースと結んだ合約は、メジャーリーグの投手としては史上最高額かつ最長となる12年契約です。
契約総額は3億2500万ドル、日本円に換算すると約487億5000万円(1ドル=150円計算)となります。
この契約には、通常の年俸に加えて5000万ドル(約75億円)の契約金も含まれており、初年度に一括で支払われます。さらに、6年目と8年目終了後にはオプトアウト(契約破棄)権が設定されており、山本選手が希望すればFA(フリーエージェント)になることができます。
また、ドジャース側から提供される特典も充実しています。
具体的には以下のような条件が含まれています。
合約に含まれる主な付帯条件
- フルタイムの専属通訳、パーソナルトレーナー、理学療法士の雇用
- 遠征時にはホテルのスイートルームを用意
- 日本への年間5往復分のビジネスクラス航空券
- 日本食をできる限り提供する努力を球団が行う
- マイナーリーグ降格の不可(本人同意なしでは不可)
これらの手厚いサポートが付帯していることも、ドジャースへの移籍を決断した大きな要因と考えられます。
2024年ドジャース初年度の年俸と成績
2024年の初年度、山本由伸選手の年俸は500万ドル(約7億5000万円)に設定されています。
これに加えて、契約金5000万ドル(約75億円)も支払われているため、実質的な総収入は非常に高額です。
しかし、年俸だけを見れば、他のドジャース主力選手と比較しても低めの設定となっています。
これは契約の構造上、年々年俸が増加していく「バックロード型」の契約を採用しているためです。
実際の成績については、シーズン前半に上腕三頭筋の負傷で一時離脱したものの、復帰後は安定した投球を見せました。2024年シーズンは以下のような成績を収めました。
2024年シーズン成績(レギュラーシーズン)
- 登板試合数:18試合
- 勝利数:7勝
- 敗戦数:2敗
- 防御率:3.00
ポストシーズン成績
- 登板試合数:4試合
- 勝利数:2勝
- 防御率:3.86
このように、メジャー初年度としては十分な結果を残し、ドジャースのワールドシリーズ制覇にも貢献しました。
年俸が安いと言われる初年度の理由
結論から言えば、山本由伸選手の2024年の年俸が安く見える理由は、契約形態にあります。
通常、3億ドル超の契約であれば、初年度から高額な年俸が支払われるイメージを持たれがちですが、山本選手の契約はバックロード式となっています。
このため、2024年は年俸500万ドル(約7億5000万円)と低めに設定され、代わりに契約金5000万ドル(約75億円)が一括で支払われました。
つまり、表面的な年俸額だけを見て「安い」と評価されることがあるのです。
さらに、2024年のメジャー年俸ランキング上位には大谷翔平選手(7000万ドル)やマックス・シャーザー選手(4333万ドル)が名を連ねており、これらと比較すると見劣りする印象も与えてしまいます。
ただし、これには明確なメリットもあります。
チーム側にとっては、初年度の年俸負担が抑えられるため、補強や編成に柔軟性を持たせることが可能になります。
そのため、山本選手自身も「ドジャースでの長期的な活躍」を前提にこの契約形態を受け入れたと考えられます。
最高額契約!契約金 ランキングでの位置付け
山本由伸選手がドジャースと結んだ契約は、メジャーリーグの投手史上最高額であり、総額3億2500万ドル(約487億5000万円)にも上ります。
この契約は、過去の投手最高額であったゲリット・コール選手の3億2400万ドルを上回る金額となりました。
契約金ランキング(投手部門・歴代比較)
選手名 | 契約総額 | 契約年数 |
---|---|---|
山本由伸 | 3億2500万ドル | 12年 |
ゲリット・コール | 3億2400万ドル | 9年 |
スティーブン・ストラスバーグ | 2億4500万ドル | 7年 |
このように見ると、山本選手の契約は「歴代トップ」の位置づけであることがよくわかります。
ただし、注意点として、平均年俸(AAV)で見ると大谷翔平選手(年平均7000万ドル)には及びません。
また、他の打者と比べると契約額では劣るケースもありますが、投手としては破格の評価を受けた契約といえるでしょう。
このような背景から、山本選手は今後の活躍次第ではさらに年俸が上昇する可能性を秘めています。
山本由伸の年俸推移とオリックス時代からの成長

- 2025年シーズン開幕投手と年俸推移
- 生涯年俸はいくら?日本円で徹底比較
- メジャー移籍後の佐々木朗希・ダルビッシュ有・大谷翔平との違い
2025年シーズン開幕投手と年俸推移
2025年シーズン、山本由伸選手はロサンゼルス・ドジャースの開幕投手に選ばれました。
これは、ドジャースにとっても山本選手にとっても非常に重要な意味を持っています。
結論から言うと、開幕投手に指名されたことは、山本選手がチーム内で高く評価されている証です。
その理由は、前年に上腕三頭筋の怪我で一時離脱があったものの、復帰後は安定した成績を残し、ポストシーズンでも活躍したからです。
具体的には、2024年シーズン終了時点で、レギュラーシーズン7勝、防御率3.00という好成績を記録しました。
ポストシーズンでも2勝を挙げ、ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献したことが評価された形です。
年俸推移のポイント
- 2024年:年俸500万ドル+契約金5000万ドル
- 2025年:年俸1000万ドル(約15億円)
このように、2025年は前年の倍となる年俸1000万ドルが支払われる予定です。
バックロード型契約によって年々年俸が上がっていく仕組みとなっており、活躍とともに報酬も上昇する流れになっています。
生涯年俸はいくら?日本円で徹底比較
山本由伸選手の生涯年俸を日本円で換算すると、驚くべき金額になります。
これまでの実績をもとに、順番に整理してみましょう。
まず、オリックス時代(2017年〜2023年)に受け取った年俸の合計は約13億1300万円です。
その後、ドジャースとの契約により、以下のような収入が見込まれています。
ドジャース契約内容
年度 | 年俸(ドル) | 日本円換算(1ドル=150円) |
---|---|---|
2024年 | 500万 | 約7億5000万円 |
契約金(2024年) | 5000万 | 約75億円 |
2025年 | 1000万 | 約15億円 |
2026年 | 1200万 | 約18億円 |
2027年〜2029年 | 各2600万 | 各39億円 |
2030年〜2031年 | 各2900万 | 各43億5000万円 |
2032年〜2035年 | 各2800万 | 各42億円 |
これらを合算すると、契約全体の総額はおよそ487億5000万円となり、オリックス時代と合わせると500億円を超える見込みです。
このため、山本由伸選手は日本人プロ野球出身選手の中でも屈指の生涯年俸を記録することが確実視されています。
ただし、為替レートの変動やシーズン成績による契約内容の見直しなど、今後の状況次第で多少の増減がある可能性はあります。
メジャー移籍後の佐々木朗希・ダルビッシュ有・大谷翔平との違い
山本由伸選手と他の日本人スター選手たち、具体的には佐々木朗希選手、ダルビッシュ有選手、大谷翔平選手との違いはどこにあるのでしょうか。
それぞれの特徴を整理して比較してみます。
主要ポイント比較
選手名 | メジャー契約年数・総額 | 特徴 |
---|---|---|
山本由伸 | 12年・3億2500万ドル | 投手史上最高額、長期安定契約 |
佐々木朗希 | 契約予定(2025年〜) | 年俸制限あり、若さ重視で早期移籍 |
ダルビッシュ有 | 6年・1億800万ドル | 30代後半でも高評価、ベテランとしての信頼 |
大谷翔平 | 10年・7億ドル | 二刀流、スポーツ界全体でも史上最高額契約 |
このように、山本由伸選手は、若くして超長期かつ大型契約を結んだ点が際立っています。
特にダルビッシュ選手は30代で契約を延長しており、大谷選手は二刀流という特殊な価値が評価されています。
一方、佐々木朗希選手は年齢制限のため、まだ大きな契約には至っていない状況です。
このため、山本選手は「若くして実績を積み重ねた投手」として、独自の立場を確立しているといえるでしょう。
また、契約の柔軟性(オプトアウト権など)や手厚いサポートも、他の選手との大きな違いとなっています。
山本由伸の年俸推移まとめ
山本由伸選手の年俸推移をまとめると、オリックス時代からメジャーリーグ移籍後まで、常に実績に応じて大きく上昇してきたことがわかります。
オリックス時代は、プロ入り初年度の500万円から、7年目には6億5000万円まで成長しました。国内でもトップクラスの投手として活躍し続け、3年連続で投手四冠を達成するなど、圧倒的な実績を積み上げました。
ドジャース移籍後は、12年総額3億2500万ドル(約487億5000万円)の契約を結び、初年度は年俸500万ドル、2年目以降は年俸が段階的に上がるバックロード型の契約が適用されています。これにより、長期的に安定した高収入を得ながらメジャーキャリアを築いていく形となりました。
このように、山本由伸選手の年俸推移は、成績と実力を裏付ける着実な成長の証であり、今後も更なる飛躍が期待されています!
箇条書きでもまとめました。
- ドジャースと12年総額3億2500万ドルの投手史上最高額契約を結んだ
- 契約には5000万ドルの契約金と6年目・8年目終了後のオプトアウト権が含まれる
- 2024年の年俸は500万ドルと低額だが契約金が一括支払いされた
- 2024年は7勝2敗、防御率3.00の成績でワールドシリーズ制覇に貢献
- 年俸が安いと言われるのはバックロード型契約のため初年度年俸が抑えられているため
- 投手契約金ランキングでゲリット・コールを超え歴代1位となった
- 2025年はドジャースの開幕投手に指名され年俸は1000万ドルに上昇する
- オリックス時代の年俸総額は約13億1300万円だった
- ドジャース契約を含めた生涯年俸は500億円超が見込まれる
- 佐々木朗希・ダルビッシュ有・大谷翔平と比較しても若さと長期契約が特徴
- 合約には専属スタッフ雇用、日本食提供など細かなサポートが盛り込まれている
- 今後の成績次第でさらに契約内容が見直される可能性がある